パワポで悩む「グラフの見せ方」瞬時改善の簡単技 見栄えの悪い資料は「無駄な要素」が多すぎる

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棒グラフは安易に積むな

見せたいのはどの数字か

棒グラフの見せ方には、「集合」「積上(積み上げ)」「100%積上」の3種類がありますが、使い方を間違えると、何を見せたいのかよくわからないぼやけたグラフになりがちです。

一番見てほしいのは「それぞれの推移」なのか、「合計の推移(+割合の推移)」なのか、「割合の推移」なのかをはっきりさせましょう。

(筆者作成)
色のポイントは「地味」と「意味」

強調したい要素があるなら、全体を一度グレーにしてから一部だけに色を付けるのがおすすめです。

(筆者作成)

しかし、残念ながら積上棒グラフを作る必要があるときは得てして明確なメッセージが存在しないのが世の常。そういうときは「地味」と「意味」を意識して色を選びましょう。派手すぎない&意味を持った色にすることがポイントです。

(筆者作成)
割合を示すなら一番下に

なお、「100%積上棒グラフ」を使う場合は、割合を見せたい要素を一番下に持ってくるようにしましょう。見せたい要素が真ん中にいると、長さ(=割合)の変化がわかりづらくなってしまうからです。グラフをクリックして、「グラフのデザイン」→「データの選択」から系列の順番を変えることができます。

(筆者作成)
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豊間根 青地(トヨマネ) パワポ芸人

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とよまね せいち / Seichi Toyomane

1994年東京都生まれ。東京大学工学部卒。サントリーで通販事業のCRM・広告等を担当する傍ら、趣味のPowerPointで作成したスライドがTwitterで反響を呼ぶ。「くだらないけど、ためになる」をモットーに、スライド作成に役立つノウハウや、あまり役立たないネタ画像等を各種SNSで発信。2022年に独立し、“型化”によって企業・個人のビジュアルコミュニケーションを加速することをミッションに置く会社「Cataca(カタカ)」創業。著書に『秒で伝わるパワポ術』『秒で使えるパワポ術』(以上、KADOKAWA)がある。

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