会議中に「スマホ」を見ることで失う大切なモノ 相手に「無礼だ」と思われないちょっとしたコツ
 
一瞬でその場から消え去る装置
SFの世界に「遮蔽装置」という、宇宙船などの物体を見えなくする架空の技術がある。現代のスペースオペラには欠かせない技術だが、『スター・トレック』のクリンゴン人やロミュラン人にしても、自分とまわりの両方を不可視化できる装置は持っていない。
ところが、私たちの多くは持っている。スマートフォンのことだ。「ズー」という、着信を知らせる微振動を感じて手に取るやいなや、自分の意識はどこかに消え去る。不思議なことに、この効果は双方向に働く。自分が消えているあいだ、まわりの世界も私たちの前から消えるのだ。だれも目に入らず、だれの声も聞こえなくなる。そうして世界にはスマートフォンだけが残る。
デバイスやソーシャルメディアに没頭しているとき、人は時間や注意力のコントロールを失い、目の前の仕事や会議(またはそのほかのあらゆること)から心が離れがちになる。この状態を、スワースモア大学の心理学教授ケネス・J・ガーゲンは、「不在なる存在」という言葉で表している。






 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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