会議中に「スマホ」を見ることで失う大切なモノ 相手に「無礼だ」と思われないちょっとしたコツ
「上司にメールを1本書かせてください」とか、「地域担当マネジャーのデータを確認します」などと、簡単に言うだけでいい。自分が画面を使って何をしているのか、他人といるときは必ずおおまかにでも説明すると決めれば、それは素晴らしい習慣になる。
余談ながら、家庭はこの宣言がとりわけ大事な場所である。大切な人といるときには、ひと言断ってからスマホを手に取ろう。「湖への行き方を調べるね」と告げてから、地図アプリを立ち上げる。「ブランチの件でおばあちゃんに連絡するよ」と伝えてから、メールに集中する。
子どもたちや友人やパートナーも、スマホに首ったけのあなたを見て寂しさを感じることが減るだろう。
デバイスから人生の主導権を取り戻す
またもう1つ、このテクニックには強力な利点がある。最愛のデバイスになぜ手を伸ばしたのか、嫌でも説明しなければならないのだ。そしてたいてい、そのわけを言おうとして、はたと気づかされる。自分がさしたる目的もなく、それを手に取っていたことに。
私たちがデバイスを使うのは人生を豊かにするためで、人生を乗っ取られるためではない。デバイスの支配から自分自身を守るには、戦略的に小休止をとり、いましていることの影響を理解したうえで、デバイスとのバランスのとれたつき合い方のビジョンを明確にしなければならない。
私たちは、デバイスを使う時間の上限を決めて、その目標を守らなければならない。これはなかなか手ごわくてしんどい作業だ。けれど、それが自分を守る唯一の道であり、やる価値は十分にある。
そうするうちにやがて気づくはずだ。画面から離れて本来の人生へと戻るその一歩一歩が、価値と確かな「いま」の気配に満ちていることに。そうやって自分自身との、他者との、生き生きしたつながりを取り戻していこう。
(訳:三輪美矢子)
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