がんと診断されると、医師から告知を受けます。誰にとっても初めてのことで、気が動転します。家族も冷静ではいられないことでしょう。
患者や家族にとって、オーバーな言い方をすれば「死刑宣告」を受けたともいえるかもしれません。
医師からがんの告知、治療計画の話がある際に、どのくらい冷静に受け止められるか、的確な質問、相談ができるかが、今後の治療がうまくいくか否かの岐路となるといっても過言ではありません。ここでは医師としてどのように告知を行い、治療計画を話すかをご紹介し、押さえておくべきポイントを説明しましょう。
どのように告知されるのか
がんと診断された人は、どういう経緯で診断に至るのでしょうか?
腹痛や食欲不振などの症状が気になって、近くの病院を受診したら、もう少し大きな病院を紹介されて、がんと診断された人もいれば、症状はまったくないのに人間ドックや検診でひっかかって、精密検査を追加して受けたところ、がんと診断される人もいます。
どちらにしても町の開業医によってがんの診断や告知が行われることはほとんどなく、追加の精密検査を受けた大学病院や市中病院で確定診断されて告知されることになります。
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