もしもがんに…「治療効果を上げる」告知の受け方 押さえておくべきポイントをがん専門医が解説

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外来の検査で診断された場合、多くは外来診療を担当する中堅以上の医師から告知されることになりますが、入院の検査で診断された場合は、比較的若い先生から告知されることもあります。大きな病院では、入院患者さんは若い先生が担当することが多いからです。

外来での告知は、普段の外来診療を行っている診察室で行われます。

「次回、大事なお話があるから、ご家族が同席してください」と言って、患者さんが家族と一緒に告知を受けられるようにしてくれる医師もいますが、患者さんがお一人で受診しても淡々と告知される医師もいらっしゃいます。

たとえ予想していたとしても、がんの告知は患者さんにとって一大事ですから、できれば複数人の親族が同席することが大切です。

また、外来診療では、非常にたくさんの患者さんを次々に診察しなければなりません。いろいろと聞きたいことがたくさんある場合は、ひと通りの説明を受けた後、いったん、診察室から退出し、その日の診察がすべて終わった時間に再度時間をとってもらうか、別の日に時間をとってもらうのがよいと思います。

入院中の告知の場合、担当の若い医師から説明されることに不安があるなら、入院を指示した中堅の医師がその病状説明(医療者はムンテラという用語を使います)に同席できるか確認するとよいと思います。

担当医師からご家族に、「病状を説明しますから、明日の17時にご家族は来院してください」などとひと言ありますから、その際に「外来主治医の山田先生(仮名)はその説明に同席されるのですか? お忙しいでしょうが、本人が安心するので、山田先生にも同席していただきたいのですが……」とお願いすれば、多くの場合うまくいくと思います。

もしも、「山田先生は、その時間、手術中なので、同席できません」などと返された場合には、「遅い時間でも家族は集まりますから、ご対応いただけませんか?」とか、「明後日でしたら、山田先生にも同席していただけますか?」などとお願いすればよいでしょう。

がんはどんな検査で見つかるのか

診断には、組織検査でがん細胞が確認される確定診断と、CT検査などで判断される画像診断があります。

画像診断は、いわゆる見た目で診断しますので、間違えることもありますが、遠隔転移が明らかな場合、画像診断でもがんの診断に間違いはないでしょう。

胆のうがんなど一部のがんでは、組織を採取することに危険を伴うことがあるので、画像診断だけで外科手術を勧められることがあります。一方、遠隔転移が明らかでも、組織を診断した結果によって治療が変更になる場合には、画像診断だけでなく組織検査も積極的に行います。

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