このたび、その「カルチャー」を真正面から解説し、「組織を劇的に強くする方法」を1冊にまとめた『「カルチャー」を経営のど真ん中に据える 「現場からの風土改革」で組織を再生させる処方箋』が発売され、発売後たちまち大増刷するなど、話題を呼んでいる。
その遠藤氏が「『強い組織』を作るために結局、重要になる『4つの要素』」について解説する。
日本企業に必要なのは「LOFT」なカルチャーの醸成
私は30年以上にわたる「経営コンサルタント」のキャリアの中で、4社の外資系ファームで仕事をし、そのうち3社ではパートナー(共同経営者)としてその役割を担ってきた。100社以上の会社と濃密なお付き合いをし、ここ10年近くは複数の会社の社外取締役、社外顧問としても経営に関与している。
会社組織が成長していくには、「健全で良質な土壌(カルチャー)」が必要だ。そして、その健全で良質な「土壌」をつくるには、「組織風土(整地化)」と「組織文化(肥沃化)」という2つの要素が必要である。
しかし、多くの日本企業は「年功序列」「終身雇用」のような「昔からのカルチャー」を引きずったままで、重苦しく、堅苦しく、身動きがとれないような、がんじがらめの空気が漂っている。
日本企業が再生するには、「新たなカルチャーの醸成」が絶対条件である。
その、日本企業を覆いつくしている重苦しい空気を一掃するのが、「LOFT」なカルチャーである。
これから日本企業に必要なのは、組織全体が活気に満ちあふれた「LOFT」なカルチャーの醸成である。
「LOFT」とは、「4つの言葉」で表現される「組織の特徴」を意味している。では、これからその4つの言葉を解説しよう。
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