運を味方にできる人と見放される人の決定的な差 「自分は成功する」と期待し集中力を発揮できるか
成功している誰かに「すごいね」と伝えた結果、「いや、運がいいだけだよ」という答えが返ってくることがある。そんなときには咄嗟に、「いやいや、『運も実力のうちじゃん』」などと加えてみたりもする。
「運も実力のうち?」
なぜなら、嘘偽りなく「運も実力のうち」だと考えているからだ。それは間違いないのだが、しかし、そうでありながら、頭のどこかに「じゃあ、運ってなんなんだろう?」という純粋な疑問が浮かんできたりもする。
だから気がつけば、いろいろとモヤモヤしてしまうことにもなるのだ。
私のそんな個人的な出来事にさえ反映されているように、人は自分や知人の身に起きることを、無意識のうちに運と結びつけようとしてしまいがちなのではないだろうか。「運って、こういうものだ」とか、「運はきっと、こう作用するものなんだろう」というように。
だが、『運を味方にする 「偶然」の科学』(栗木さつき訳、東洋経済新報社)の著者、バーバラ・ブラッチュリー氏によれば、科学者の場合は話が違ってくるようだ。運について研究している科学者にとって、運とは因果関係に分類され、物事の結果が努力や能力に左右されないとき、その成否を説明する際に用いるものだというのである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら