東大生が断言「集中力ある人」「ない人」最大の違い 「5秒で集中し、雑音に惑わされない」最強のワザ

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だからみなさんが手っ取り早く集中力を上げたいのなら、「目標設定」をするといいでしょう。

「1つに絞る」「数字で目標設定」で集中力が爆上がり

まず、たった1つ、「これ」という対象を決めます。このとき、その行為を実践している自分のイメージが、頭に鮮明に浮かんだら問題ありません

「勉強する」と決めてしまうとこのイメージが複数あって、集中できません。「この問題集の問題を解く」だったら、イメージが1つに定まると思います。

そして、それに加えて「数字での目標設定」をしてみましょう。「この問題集を、6ページ解く」「この資料を、1時間で完成させる」と、しっかり数字の入った目標を立てます

行動経済学の話ですが、例えば腕立て伏せをしているときに「もう無理だ! これ以上は腕立て伏せできない!」と思ったとしても、「あと3回やれば、100回やったことになるよ」と言われると「そうか、じゃああと3回だけ頑張ってみよう!」という気になるものです。人間は、数字で明確な目標があったほうが頑張れるのです。

そしてそれをしっかりと、メモやノートなどに記録しておきましょう。後から「そうだ、自分はこの目標のためにこれをやっているんだ」と明確に理解できる状態になっていると、集中力が続きます

いかがでしたか? 「とりあえず頑張ってみよう!」「いろんなことをやろう!」とするのではなく、「これ!」と決めた何かに脇目も振らずに取り組むのが、集中の本来あるべき姿です。

そしてそのためには、「目標」が明確になっていることが必要不可欠。とにかく目標を設定して、集中しなければならない相手の輪郭をはっきりと捉えること。

それによって、いらないところに注意力を割かないようにすることができ、集中することができるようになります。みなさんぜひ実践してみてください!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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