スタバが“透明感あるコーヒー"を出した深い意味 中目黒「ロースタリー」開業3年、圧倒的支持の訳
2009年~2019年までの10年間、石村さんは独立系バーテンダーとして東京都内で個人店を運営。最後は3店舗まで増やした。世界大会2位(※)の実績も持つが、ロースタリー開業に伴い、2019年にSBJに入社。当初は同施設内の「アリビアーモ バー」で勤務した。
※2017年、オランダのルーカス・ボルス社が開催する、世界規模のバーテンダーコンペティション「ボルス・アラウンド・ザ・ワールド」大会に出場し、準優勝した。
そんな実績も持つ人に、まず開発の背景を聞いてみた。
「会社として“リフレッシュメント ビバレッジ”の開発がテーマにあり、それに合う商品を考えたのです。『コーヒーの間口を広げたい』思いもありました」
店舗オーナーから会社員に転身し、モノづくりの意識も180度変わったという。
「開業時代は、アルコールの商品開発も“オレのカクテル”という意識がありましたが、アリビアーモ バーでは“スターバックスのカクテル”を求めて来店されます。その経験を踏まえ、ブランドとしての商品化、安定して提供できる――を社内ですり合わせました」(同)
ドリップコーヒーを飲まない人にも訴求した
今回開発したのは3種類。「コーヒーエイド クール ライム」「同ストロベリー ブリーズ」「同レモン トニック」だ。価格は1000円前後(店舗や店内飲食・持ち帰りなどで価格が変わる)。前述の「〇〇を加えた」に入るのが、ライムやイチゴやレモンとなる。
「ドリップコーヒーを飲まない若い世代も増えています。そうした人たちにも、コーヒーを感じられる、爽やかにゴクゴク飲める味、という点にこだわりました」
すでに飲んだ人からは「後味はスタバのコーヒーの味がした」などの感想が寄せられている。筆者も試飲した。コーヒー感は強くないが、リフレッシュメントとして楽しめそうだ。
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