実録!メタバースビジネスのメリットと課題 メタバースの特性を生かすサービスなのかが鍵
昨年、Facebookが社名を「Meta(メタ)」に変えたことで、一気に認知度が上がった「メタバース」。主にゲーム領域での活用が主流だが、この半年ほどでさまざまなビジネス活用事例が出てきている。
本記事では、メタバースビジネスの現状、課題、今後の可能性について解説してみたいと思う。
まずは、「メタバース(metaverse)」という言葉、概念の定義について説明する。メタバースは、「meta(超)」と「universe(宇宙)」を組み合わせた造語で、インターネット上に作られた仮想空間(VR)のことを指す。この1、2年でよく使われるようになった言葉だが、1992年にはすでに小説『スノウ・クラッシュ』の中で「メタバース」という言葉が登場している。
ほとんどは「アバター」という自分の分身のような存在を操作して、メタバース上でのコミュニケーションや行動できることが特徴だ。従来のWebサイトとは違い、3次元(3D)的に情報を閲覧、体験することができる。
VRゴーグルを必要としないメタバースも
筆者もそうだったように、VRゴーグルを装着して体験するものだけがメタバースだと思っている人も多いが、実際はそうではない。
PCやスマホの画面上で3D映像を閲覧できるもの、アバターでコミュニケーションを取るものなどもメタバースの概念に含まれており、かなり広い範囲を指している。
より具体的にイメージしてもらうために、5つのメタバースの活用事例を挙げてみた。
『フォートナイト』『マインクラフト』『あつまれ どうぶつの森』などの人気オンラインゲームで活用されている事例だ。世間でも「メタバース=ゲーム」というイメージが根付くほど、最もメタバース活用が進んでいる領域だと言える。
ゲーム領域では、2009年にサービス提供が開始された『アメーバピグ』も、アバターによるコミュニケーションが取れる点からメタバースサービスだと言える(※2019年スマホアプリ以外のサービスは終了)。
360度のカメラで撮影した動画を視聴できる『YouTubeVR』も広い意味ではメタバース。スマホで視聴するとそれほど没入感はないが、VRゴーグルで見れば非常に没入感のある映像体験ができる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら