日本企業を凋落させた「職場の意外な真犯人」 スタンフォード大学ビジネススクールの知見

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このパターンはある程度、理にかなっている。私たちも、子どものころはしょっちゅう笑っている。平均的な4歳児は1日に300回も笑うのだ(いっぽう平均的な40歳は、2〜3カ月で300回笑う)。

やがて大人になって働き始めると、笑顔と引き換えにネクタイを締め、パンツスーツを着て、きゅうに「真面目で重要な人物」になってしまう。ほどなくして、私たちは最終損益やスライド資料や電話会議の波にのまれ、陽気さなどすっかり失ってしまう。

めまいがするほど複雑でダイナミックな職場環境では、遊び心も抑圧される。しかも職場の人付き合いには、あちこちに地雷が潜んでいるから、危ないまねはしないに越したことはない。

その結果、ほとんどの人は無味乾燥な、慎重かつプロフェッショナルなやりとりに終始してしまうのだ。そうやって毎日、私たちは職場へ向かう。ユーモアのセンスと、自分らしさの大部分を置き去りにして。

このような態度は、働き方について――つまり、重要な問題を解決するにはどうすればよいか、自分はどのように振る舞うべきか、どうすれば成功できるかについて、根本的な誤解があることを示している。

「プロ意識」よりも「人間らしいつながり」

私たちの職場には、もうこれ以上「プロ意識」など必要ない。それより必要なのは、もっと自分らしく振る舞うことや、もっと人間らしいつながりだ。

なにしろ対面のミーティングよりもビデオチャットが増え、多くの仕事相手とはメールのやりとりだけで済ませてしまうのだから。

だが、陽気さをほんの少し取り入れるだけで、その場の空気が一変することはよくあるし、事務的で機械的なやりとりが、人と人とのつながりや心のふれあいを感じられるものになったりする。

職場では、もっと陽気さを大切にすべきなのだ。

(翻訳:神崎朗子)

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