お盆に話し合いたい「遠方のお墓」引っ越しの現実 松本明子さんがプロに聞く「墓じまい」と「改葬」
松本:あー、そういうことですか。それだけのリスクや費用や手間をかけるくらいなら、改葬先で新しい墓石を購入して建てたほうがいいという判断になるわけですね。
改葬の手順と費用を知る
松本:お墓の引っ越しは、どんな段取りでやるものなんですか?
明石:大きな流れと費用を整理すると次のようになります。
日本人の9割弱は仏式葬儀と言われますので、私の話も基本的に仏教をベースに進めさせていただきます。
[改葬の手順と費用](新たな墓を建立する場合)
改葬を考えていることを家族や親戚に伝え、お墓を継いでくれる人がいないか相談する。継いでくれる人がいない場合は改葬の準備・手続きに入る。
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お寺の場合は、それまで手厚く管理・供養してくれたことへの感謝を伝えるとともに、「誰も継ぐ人がいないのでやむをえず」と事情を説明し、理解を得るように努める。
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この申請書は役場だけでなく各自治体のホームページからも入手できる。なお、お墓への納骨ではなく散骨する場合、改葬手続きが不要な自治体もある。
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「埋蔵(埋葬・収蔵)証明書」の代わりに「改葬許可申請書」に署名捺印してもらう場合もある。お寺への離檀料(檀家をやめるのに必要な費用)として5万~30万円程度が必要になることがある。
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改葬先で新たにお墓を建立するには、改葬先の墓地に出入りしている石材店に墓の建立を依頼する。新しいお墓の建立費用は100万~350万円程度。
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改葬先のお寺や霊園などからお骨の受け入れを認める旨の証明書を入手する。
改葬を申請する自治体によっては受入証明書を必要としない場合もある。また納骨せずに散骨する場合でも受入証明書を発行してくれるところもある。
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