「キスラー流30分方式」では、「設計図を描く」「形を整える」「光の方向を確認して陰影をつける」「仕上げ」の4つのステップで絵を描いていきます。
1つめのステップは、モチーフを身近な「基本図形」に分解して「設計図」を描くことで、紙袋の「設計図」を上手に描く秘訣は次の2つです。
紙袋をじっくり観察すると、土台になる箱の部分と、三角形が見えてきませんか? まず、箱型の部分を直方体で描き、その形に合わせて三角形を配していきます。
直方体を描くのは、フリーハンドでも構いませんが、真っすぐな線を引くのが難しければ、「クレジットカードを使って線を引く」のがおすすめです。
クレジットカードの短辺をなぞり、上下の長辺は真ん中くらいまでなぞります。手前に見えている長方形を完成させたら、背面の長方形を配置するためのしるしをつけています。
最初に描いた長方形の右下の角から、上に小指1本分、左に小指1本分のところにしるしをつけます。目安となるしるしにクレジットカードの左下の角を合わせて横位置に置き、最初の長方形と同じ大きさの長方形をもうひとつ描きます。
2個の長方形の角同士をつないで「立体的な形」にし、実際に見えない線は、点線で描いておき、あとで消します。
「へこみ」や折り目を単純図形に分解
紙袋の側面にできている「へこみ」を大きな三角形で、折りたたんだ「口」の部分は小さな逆三角形で、それぞれ描いていきます。
側面の長方形の左辺の中央から、てっぺんの四角形の右辺の中央に向かって線を引き、これを「大きな三角形」の一辺とします。長さはクレジットカードの短い辺と同じにすると、ちょうどよく描けます。
「大きな三角形」にくっつけるように逆三角形を描き、反対側の辺にも同じ形の三角形を描きます。
すると、「片耳のロボット」のようなユニークな絵になります。これで、紙袋の「設計図」が完成しました。
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