ユーザーとプロに聞く、「テスラ」に向く人の特徴 他の電気自動車との違い、中古買い取りの実態
とはいえ、BEVでの遠出は充電が不安にはないのだろうか?
「家で充電しておけば450kmくらいは走れます。山についたら、トレラン中に充電しておけば帰りも心配いりません」。
それに車が表示してくれる残りの航続可能距離は「かなり正確なので、それも安心材料のひとつ。その日の気温や、ドライブ中のアクセルの開け方、ルートの勾配まで考慮して残距離を計算してくれるので、誤差は体感で1%以内。
それくらい信じられる数字だから『途中で電欠になったらどうしよう』 といった不安がないんです」。
高速道路などでラクできる運転支援機能、そして長距離でも安心な残電量の管理。週末は遠出したいアクティブ派にとって、テスラは良き相棒になってくれるようである。
「タッチパネル操作」は使いやすい?
テスラは、操作系がタッチパネルひとつに集約されている。例えばエアコンの温度をパッと変えるなら、物理的なスイッチが早いのではないのだろうか。
「そんなことはありませんよ。ほら、ここに出てる数字(室温)をタップすれば、温度のスライダーが出て……」。
なるほど。直感的で誰でも操作が簡単そうだ。オーディオやナビはむしろ従来の車の操作よりも簡単だから、素早く操作できる。
「充電も簡単なんです」。そういって礒村さんがスマホをタップすると、充電口がパカッと開いた。
「あとは充電器のケーブルを差し込むだけ。ほかの電気自動車だと充電器に専用カードをかざして認証してもらう必要がありますが、それもありません」。
専用カードをかざさなくてもスマホと充電器が自動でやりとりして、誰がいつどれくらい充電したかがわかり、それに応じて追って請求がくるという仕組み。待っている間、今どれくらい充電できているかもスマホで確認できる。