自分の経験を語りがちな中年社員が見放される訳 ビジネス関連の勉強はしておいたほうがいい
趣味を楽しむのもいいですが、50代のうちは、ビジネスに関係のある勉強は必ずしておいたほうがいいです。なぜなら、リストラの対象になるからです。
ある企業では、課長以上の管理職が経営の変化に全然ついてこられないため、若手の抜擢研修を実施しました。経営陣が、若手が取って代われるように施策を打ったのです。
私は管理職研修の講師をやらせていただきましたが、この企業でも「新聞は読んでないです」という管理職の方ばかりでした。「それではもう管理職として無理ですよ…」という話になってしまいます。同じようなことが、多くの企業で起こっています。
世の中は常に変化しています。勉強を怠っている50代は「今」の話についていけず、「昔はこうだった」という話しかできなくなってしまいます。
世の中はどう動いているのか、他社はどのように対応しているのか。それらを知らずに仕事をしていたら、成果を出せなくなり、お客様との話にもついていけなくなります。
円安になるとどうなるのか。株価が下がっているのはなぜなのか。原油価格が上がるとどうなるのか。社会や経済の変化が、自分たちのビジネスや生活にどのように関わってくるのか。こうしたことがわかっていなければ、ビジネスはできません。
はっきり申し上げて、勉強をしていない50代は、リストラされます。
経験だけでは、若手の指導もできない
勉強を怠っている人は、成果を出せなくなったり、今の時代のビジネスができなくなるだけではありません。若手の指導もできなくなります。
若手の指導をするためには、自分の「経験」と「今」の話を合わせて伝える必要があります。例えば、私たちが20代の頃はインターネットもパソコンも普及していませんでしたよね。当然スマホもSNSもありません。昔と今では状況が全然違うのです。昔の話しかできない人は、「いつの時代の話をしてるんすか?」となってしまいます。
今の時代を知らない。成果も出せない。若手の指導もできない。
これでは「いらない人」一直線です。