89歳でフォロワー15万人、大崎さんの幸福な生活 趣味は散歩と太極拳と麻雀、そしてツイッター
反響に驚くと同時に、
「ごく普通に生きてきたおばあさんのつぶやきを、聞いてくれる人が世界中にいる。これはとてもうれしいこと。生きる活力になるってかんじ」
そう感じた大崎さん。2011年8月の敗戦記念日前後には、戦争体験のつぶやきを投稿。
「ツイッターを始めたのが11年前。当時も今も、戦争体験を投稿する人なんてほとんどいないんじゃないかしら。
今の日本はまだまだ平和だから、戦中戦後のつらさを伝えなきゃって使命感もあります。でも、戦争の話ばかりじゃ楽しくないでしょ。やっぱり、人を元気にするつぶやきをしたいですよ」
今やインフルエンサーとなった大崎さんが決めていることがある。
日常に喜びを、生活に愛を
「人を傷つける投稿はしません。読んだ人が共感してくれるような、“あぁ自分もそう思ってたんだ~”と感じたり、納得してくれるようなつぶやきが、私にとっては良いツイッターですね」
大崎さんのツイッターは朝の挨拶から始まる。そこでよく使われる言葉が『気合』ならぬ『喜愛』。日常に喜びを、生活に愛を忘れない大崎さんらしい造語だ。
「湿っぽいのは嫌いなの。私には娘が1人いる。元夫とは、娘を産んでから間もなく離婚したけど、まだシングルマザーが少なかった時代でね」
お金もなく、30代は苦労の連続だった。
「でも、人前でつらい顔を見せることはしなかった。矜持と言うのかしら。何でも1人でやらなきゃいけないんだから、弱音を吐いても仕方ない。1人になると強くなるわよ~」
娘は24歳でロンドンに留学して、そのまま国際結婚。
「娘と一緒に暮らしていたころはいろいろ頼っていたけれどね。Wi-Fiの設定も(テレビにつける映像出力機器の)ファイヤーTVスティックの取り付けも、なんだかんだ全部自分でやれたのよ!」