1日何度もToDoリストを見る人の仕事が遅い理由 成績TOP5%と残り95%の仕事のやり方の差

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外部ディスプレイ以外の備品でみると、95%社員はウェブカメラや座布団などを自費で購入していたのに対し、5%社員はキーボードやマイクを購入していることがわかりました。

既刊『トップ5%リーダーの習慣』では、5%リーダーはマイクに投資をして、カメラにはあまりお金をかけていないことを紹介しました。

5%社員も同様で、マイクは5000円から1万円程度の「単一指向性コンデンサーマイク」を使用している比率が高かったです。

意外だったのは、マウスは安価なものでも、キーボードにはお金をかけていたことです。

ノートパソコンのキーボードをそのまま使うこともできますが、ノートパソコンのキーボードだと横幅が狭く、肩をすくめながら作業をすることになり、効率が落ちてしまいます。そこで5%社員は、ノートパソコン本体は専用のスタンドに立てかけ、キーボードは別途自費で用意したものを使用していました。

キーボードは、高価だけど高機能なものではなく、打鍵音が静かでボタンが大きめなものを選んで、打鍵ミスを少なくするように心がけていました。5%社員は最低限のショートカットキーを身につけているので、最低限の機能があれば、そつなく、そして快適に入力作業を行えるのです。

たしかに自分に必要なショートカットキーを知っていれば、マウスを使う頻度が少なくなるので、マウスへの投資は不要になります。一方95%社員は、在宅勤務で使うマウスに投資する傾向がありました。例えば、スクロール式のものや、ゲーミングマウスのような少し大きめでショートカットのボタンが沢山あるものです。

目的志向の5%社員は、どのような作業が多く、どこのストレスを減らせば集中力と行動継続力を強化できるかを考え、対策を打っていたのです。

「ちょっと外出」で生産性を上げる

5%社員は1つの場所にじっとしていません。よく歩きます。ウォーキングを日課にしている人は5%社員の23%で、95%社員の約6倍です。

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出勤時に1つ手前の駅で降りて、歩いて職場に向かうことを習慣にしている5%社員は多数います。テレワークでは、ウォーキングをしている5%社員が多かったです。ウォーキングしながら社内会議に参加したり、ジムのウォーキングマシンで歩きながら経営会議に参加したりするトップリーダーもいました。

精神科医に歩く効果を聞いたところ、動いていたほうが集中力と記憶力がアップするそうです。移動すると場所ニューロンという神経細胞がはたらき、集中力と記憶力を司る脳の海馬が刺激されます。

集中と継続を重視している5%社員が動き回っていたのは理にかなっていたのです。

越川 慎司 クロスリバー代表取締役

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こしかわしんじ / Sinji Koshikawa

通信会社、ITベンチャーの起業などを経て、2005年にマイクロソフトに入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者などを歴任。2017年に株式会社クロスリバーを創業。ムダ取りコンサルタントとして800社以上、17万人を超えるビジネスパーソンの効率アップを支援。日常業務にひそむ「名もなきムダ仕事」の撲滅に注力する。「株式会社クロスリバー」では、メンバー全員が週休3日・週30時間労働を継続。著書に『仕事ができる人のパワポはなぜ2色なのか?』(アスコム)ほか多数。

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