新型ステップワゴンに見るホンダの福祉への姿勢 ノア&ヴォクシーやセレナと決定的に違う思想
![新型ステップワゴン車いす仕様車は、テーゲート下部の形状が異なる(東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/570/img_2104274d990b6860b04f129a571e954a65948.jpg)
このように車いす仕様車の仕様については、各メーカーの考え方や顧客層の違いなどで、装備にも違いがあるようだ。とくにステップワゴン車いす仕様車は、あくまでファミリー層を中心とした個人ユーザーがメインターゲットであることで、ノア&ヴォクシーやセレナとは異なる作り込みがなされているといえよう。
サイドリフトアップシート車について
![サイドリフトアップシート車(東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/2/570/img_c22690e88b6f8bab9e92517428f8941b73805.jpg)
![シートにはステップも装着されている(東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/e/e/570/img_eebadaae5a1d2b967461b9b7449ca34196274.jpg)
最後に新型ステップワゴンに設定されたもうひとつの福祉車両、サイドリフトアップシート車についても少し触れておこう。ベース車は、これも先に紹介したとおり、パワーテールゲートが付いたスパーダで、スライドドアを開け、2列目の助手席側シートを電動で自動昇降させることで、乗降をサポートする仕様だ。
とくに車高が高いミニバンの場合は、車いすまでは普段使わなくても、足腰が弱った高齢者や障がいで足が不自由な人などが、2列目シートに乗る際にはかなり苦労する。サイドリフトアップシート車は、そうしたユーザー層の利便性を考慮していることが特徴だといえる。
![電動シートの昇降を体験する筆者 (東洋経済オンライン編集部撮影)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/570/img_532bd5b29db1460f770a6562521164e477080.jpg)
今回の取材時、筆者も実際に電動シートの昇降を体験したが、かなりゆっくりとシートが動くため、高齢者などでもそれほど怖さなどは感じないだろう。シートにはステップも装備されているため、移動時の安定感も良好だ。また、シート自体のすわり心地も快適なので、車両の移動中もかなり楽であることが予想できる。なお、ラインナップは車いす仕様車と同様にガソリン車のみで、2WD(FF)と4WDを用意。価格(税込み)は339万6000円~363万6000円だ。
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