新型ステップワゴンに見るホンダの福祉への姿勢 ノア&ヴォクシーやセレナと決定的に違う思想

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スロープを降ろした状態(東洋経済オンライン編集部撮影)
スロープを降ろした状態(東洋経済オンライン編集部撮影)
フローリングタイプを採用したフロア(東洋経済オンライン編集部撮影)
フローリングタイプを採用したフロア(東洋経済オンライン編集部撮影)

また、スロープを降ろしたときの車体後部への突出長は1755mmで、スロープ自体の幅は700mm、耐荷重は200kg。リアゲートの開口高は1250mmを確保し、全高1245mm以下、全幅550~700mm以下の車いすが乗車できる。さらに耐荷重120kgの電動ウインチも採用することで、介助者は力を入れなくても車いすを乗降させることが可能。フロアはフローリングタイプとすることで、雨天時や降雪時などに車いすの車輪が室内へ水や泥を巻き上げても、掃除がしやすいといった配慮もなされている。

なお、全仕様とも1.5L・4気筒ターボを搭載するガソリン車で、駆動方式には2WD(FF)車のほか、雪の多い地域などでも高い走行性能を誇る4WD車も設定する(2列目&3列目乗車タイプは2WD車のみ)。価格(税込み)は355万5000円~383万円だ。

2列目乗車タイプの特徴

車いす仕様車2列目乗車タイプの車内(写真:本田技研工業)
車いす仕様車2列目乗車タイプの車内(写真:本田技研工業)

以上が概要だが、中でも2列目乗車タイプでは、前述したティルト・リクライニング車いすも乗せられるような改良が施されていることも特徴だ。ティルト・リクライニング車いすとは、背もたれと座面が連動して角度を調整できるティルト機構や、背もたれを倒して角度を変えられるリクライニング機構が付いた車いすのことだ。お尻や太ももにかかる体重を背中や腰へ分散させることで、床ずれの予防に貢献する。例えば、重度の小児麻痺など、通常の着座姿勢が難しい要介護者向けにも使われることが多い。

車いすの固定箇所(東洋経済オンライン編集部撮影)
車いすの固定箇所(東洋経済オンライン編集部撮影)

新型の車いす仕様車は、こうしたティルト・リクライニング車いすの乗車を考慮し、車いすの固定点を後方へ1カ所増設していることがポイントだ。車いす後方下部を固定できるようにすることで、スムーズな操作を可能とする。また、リクライニングして重心が後方へかかった状態でも、移動中などに車いすがより安定するメリットもある。

ちなみにホンダでは、これも先述したように、新型ステップワゴン車いす仕様車の主なユーザーをファミリー層に想定していることもあり、開発段階で小児介護団体などにリサーチを行ったそうだ。ティルト・リクライニング車いす対応の必要性をはじめ、固定点を増設すべきことなど、介護現場からのさまざまな声を参考にしたという。なお、2列目乗車タイプの乗車定員は、車いすを利用しないときが6名で、車いす乗車時が7名だ。車いす乗車スペースの橫にもシートが設定されているため、隣に介護者が座ることも可能。車いすを利用する子どもを乗せた場合、移動中でも親などが隣から世話をすることができる。

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