早期リタイア「FIRE」を目指して結局後悔する理由 FIREの資金ができた頃、「つまらない人間」に

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本当にやりたいことがあるのならいますぐやればいい。本当にやりたいことならば、趣味であれ副業であれ、なんらかの形でいますぐやれる。

FIREなんか目指すな。つまらない仕事をしていても成果は出ない。つまらない仕事をえんえんと続けて資産を築くなんて馬鹿げている。過度の節約によるストレスもそうとうなものである。

お金は使わなければ意味がないのだ。人生は有限だ。リタイアするためにお金をかけてどうする? やりたいことにお金をかけろ。やりたいことがないなら、やりたいことを見つけるためにお金を使え。

人はつまらない仕事をするために生まれてきたのではない。辛い労働に耐えるために生まれてきたのでもない。幸せな生き方とは「早期リタイアなんて御免だ!」と言える生き方だ。

山崎:「FIRE」にひそむ重大な罠

私も堀江さんと同感だ。「FIRE」を目指す人を見ていると「いまの仕事がどれだけつまらないのか? それは大変だ!」と感じてしまう。

(写真:徳間書店提供)

多くの人がFIREにひそむ罠を見逃している。それは過度な節約によって、重大な機会損失を招く危険性があるのだ。ひと言で言うと、「人的資本への過小投資」の可能性だ。

たとえば、巷のFIRE本には「手取りの半分で暮らし、半分は投資に回す」というメソッドが紹介されている。「4%」を運用利回りと仮定すると、そうした生活で約18年経てば生活費の25倍の資産を築くことができ、FIREが達成できる計算だ。運用益で生活費がまかなえて、しかも資産が減らない状態だ。

しかし、計画どおりFIREの資金ができたころに、「稼げない人間」「つまらない人間」になっている可能性が大いにある。

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