「4回目ワクチン不要論」をうのみにしていいのか 理解しておくべき中和抗体価と免疫細胞

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4回目のワクチン接種について指標が示されるも、接種の対象者は限定されている。“ワクチンの限界”と、免疫学者が示す“ワクチンの効果”を見ていく(写真:Yotsuba/PIXTA)
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4回目のワクチン接種についての指標

まん延防止等重点措置が3月21日に終わって早3カ月。ウィズコロナに向けてマスクの着用も、「ほかの人と2メートル程度の距離をあければ必要がない」と緩和された。

こうしたなか、4回目のワクチン接種について新しい指標が示された。3回目接種、またはそれに相当する接種から5カ月以上が経過した人のうち、

1)60歳以上

2)18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する人、あるいは新型コロナにかかった場合の重症化リスクが高いと医師が認める人

に該当する人が接種の対象となった。

これに異論を唱えるのが、『新型コロナワクチン 本当の「真実」』などの著者で免疫学者の宮坂昌之さん(大阪大学免疫学フロンティア研究センター招へい教授)だ。

「まず、ウイルスにさらされるリスクの高い医療従事者が接種の対象となっていないことがおかしい。重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持つ人が同居家族にいる人にも4回目接種が必要なのに、なぜ高齢者と基礎疾患のある人などに限定したのかが、わかりません」といぶかしがる。

国は今回一部の人たちに接種を限定した理由について、「海外の研究では3回目接種から4カ月経過した60歳以上の人に、ファイザー社ワクチンを4回目接種した場合、オミクロン株流行期において、接種後6週間経過しても重症化予防効果が低下せず維持されていたと報告されている」(厚労省の通知より)としている。

これに付け加えるかたちで、“ワクチンの限界”を唱える医師も出てきた。「ワクチンを4回接種しても、オミクロン株に対しては中和抗体が十分に作られない。高い感染予防効果が得られないため、重症化リスクのない人への4回目以降の接種はいらないのではないか」という主張だ。

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