優秀な学生が内定を取る"イメージ"の会社TOP20 伊藤忠首位、アクセンチュア、キーエンスが続く

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学生のコメントを読むと、伊藤忠商事に対しては、「商社の中で伸び率が高いから」「人気企業で首位を獲っているから」と業績や就職人気ランキングへの言及が多い。商社の活動内容は多岐にわたり、少々わかりにくいので商社を比較するときに売上高などの数字に着目していることがうかがえる。

三菱商事(5位)に対しては、「商社は、留学に行っていて優秀な人が多く行くイメージがあり、その中でも三菱商事は別格のような風格がある」「最も難易度の高い総合商社の中でもトップであるから」と、格の違いを感じとる学生が多いようである。

直近の業績(2022年3月期連結決算)を見ると、7大商社はいずれも好調だが、とくに三菱商事の伸びが大きく、売上高、最終利益ともに総合商社の中でトップだ。この好調な業績は次年度以降のランキングに影響する可能性がある。

2位にアクセンチュア

今回調査の2位はアクセンチュアだ。コンサル・シンクタンク系を志望する学生は上位校や理系に多く、野村総研(7位)のような国内企業もあれば、外資系コンサルを志望する学生も多い。しかし、2010年代にコンサル業界のトップ企業としてアクセンチュアの評価が定着しており、他のコンサル企業との差は大きい。

学生が、「優秀学生」と「アクセンチュア」をセットで連想する理由をコメントから探ってみると、まず面接での難関問題がある。「フェルミ推定等、難易度の高い選考を突破しているため」というコメントがあるが、フェルミ推定はアクセンチュアで出題されるという伝説がある。

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