あなたは「学ばない」から「使えない」のだ 一流の弁護士ほど誰よりも勉強し続ける理由

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少し話がそれますが、そもそも「社会人の目標」というのは何でしょうか。会社のトップに上り詰める、部下のみんなに好かれる、一流の営業マンになる、などなど、人によって望みはさまざまでしょう。

そして、学生と社会人のいちばんの違いは「勉強せずに済むかどうか」です。学生の場合、多かれ少なかれ、受験や定期テストという形で「勉強しなくてはならない」立場にあります。学生の本分ですから。

一流を目指すなら、勉強なしには到達できない

一方そういう意味では、社会人の場合「勉強しなくてもいい」環境にあると言えます。もちろん、最低限の仕事をこなすための勉強は誰でも必須だと思いますし、その最低限のレベルも仕事によってさまざまですが、逆にいえばそれさえこなしておけば、「勉強しなくてもいい」のです。勉強しなくても誰にも何にも言われない、と言い換えたほうが正確かもしれません。

そのため、社会人になって、学生時代のときと比べて急に勉強しなくなる人が多いのは事実です。ある程度要領がよい人なら、言われたことをこなしていけば、たいして努力をしなくとも、「そこそこ」の結果は出せますし、「そこそこ」の評価も得られるでしょう。

ですが、仮に「何かの分野で一流になる、トップになる」という目標を持っているならば、勉強なしにそこに到達することはできません。

私は当初、弁護士事務所で社会人生活をスタートしました。弁護士というのは、法律のプロですが、日々法律も変われば、新たな判例も形成されていきます。なので、継続的な学習が必要不可欠な仕事であり、誰もがそれなりに勉強をしています。

ですが不思議なことに、一流の弁護士ほどたくさん勉強しているのです。座学はもちろん、ほかの業界の一流の人との交流やセミナーなどを最大限に活用して、自分のスキルアップに努めているのです。20年選手、30年選手であろうとも、一流の弁護士は絶対に勉強の手を緩めません。むしろ誰よりも新たな事項について勉強します。

では、勉強をすることの見返りはなんなのでしょうか? それは「経験の価値を極大化できる」こと。これに尽きます。

これに近い名言として「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というものがあります。要は、自分の経験だけですべて学べると思うなよ、ということです。もちろん、人によって経験できる量そのものは異なります。多い人もいれば少ない人もいますので、多くのことを経験できるよう心掛けるべきなのは言うまでもありません。

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