「ポイントをやめたらお金が貯まる」まさかの理由 「おトク」とはもれなく人間関係がついてくる事

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お金の不安から逃れる方法は、結局のところ一つしかないのではないだろうか。それは、お金がなくても満足して生きていけるマインドを身につけること。

それはものすごく難しいことのように多くの人が信じ込んでいるけれど、実はそうでもないんだよね。満足して生きていくために必要なお金なんてほんのちょっとしかないのだと気づくことさえできたなら、一瞬にしてほとんどの心配事は雲散霧消してしまうのである。

広告に代わる資本主義のカンフル剤が「ポイント」

でも当然、そんなことにみんなが気づいてしまったらモノはちっとも売れなくなっちゃうわけで、つまりは資本主義社会におけるモノを売る会社って、いかに「いらないものをいかにいるように見せるか」が勝負なわけですよ。

で、これまでは「広告」ってものがその役割を担ってきた。今これが流行ってるから買わなきゃ時代遅れになるとか、これさえ手に入れたらバラ色の人生が手に入る、みたいなイメージを人々に植えつけようとしてきた。広告が資本主義のカンフル剤だった。

でもそれもだんだん効かなくなってきたんですよね。だってみんなモノはもう本当にあふれるほどたくさん持ってるんですから。で、そこで発明された新たなカンフル剤が「ポイント」なんじゃないでしょうか。で実際、みんなそれに夢中になってるわけです。

というのが、ポイントと縁を切り「目が覚めた」今の私の見解であります。

さて皆様はどう思われるでしょうか。

稲垣 えみ子 フリーランサー

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いながき えみこ / Emiko Inagaki

1965年生まれ。一橋大を卒業後、朝日新聞社に入社し、大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員をつとめる。東日本大震災を機に始めた超節電生活などを綴ったアフロヘアーの写真入りコラムが注目を集め、「報道ステーション」「情熱大陸」などのテレビ番組に出演するが、2016年に50歳で退社。以後は築50年のワンルームマンションで、夫なし・冷蔵庫なし・定職なしの「楽しく閉じていく人生」を追求中。著書に『魂の退社』『人生はどこでもドア』(以上、東洋経済新報社)「もうレシピ本はいらない」(マガジンハウス)など。

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