有料会員登録 東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「キングダム」読むと痛感する日本企業2つの不足点 気鋭の経営学者、入山章栄・早大教授が分析

10分で読める 有料会員限定
2/4 PAGES
3/4 PAGES

――1割が入れ替わるとなると、組織にとっては大きなインパクトです。

ええ。しかし、戦国時代的な状況で優秀な人に定着してもらうのは本当に難しい。ある程度の待遇は当然として、優秀な人に居続けてもらうためにやはり重要なのがビジョンです。「こういう世界を作りたい」というトップのビジョンや、行動規範、価値観が魅力的なら、給料や待遇がライバル社より若干劣っていても、辞めない理由になりうる。

『キングダム』でも、昌平君が嬴政の陣営に加わったのは嬴政の描く未来図に共感したからだし、那貴が「飛信隊で食う飯ってうまいんスよね」と言いながら飛信隊に移ったのはカルチャーフィットがよかったから。今の日本企業に足りないものが、ビジョンとカルチャーです。これらは戦略的に作らなければならないものなのに、それが行われていない。

桓騎の下を離れ、飛信隊に移った那貴(©原泰久/集英社)

イーロン・マスクは桓騎タイプ

――ビジョンとカルチャーに関して、実在する経営者を『キングダム』のキャラクターに当てはめるとどうでしょうか。

そうですね。例えば、テスラCEOのイーロン・マスクは桓騎のようなタイプだと思います。実際にテスラで働いた経験がある人からは、過酷な労働環境やイーロン・マスクの独裁者的な振る舞いに関する話も聞きます。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数