名門・開成、前理事長が語るグローバル人材育成 大人は子どもに「世界」をどう教えるべきか

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財務事務次官やJT(日本たばこ産業)会長を歴任し、2021年末まで開成学園の理事長を務めた丹呉泰健氏(写真:田中孝幸)
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2月に始まったロシアのウクライナ侵攻で、日本もエネルギー高など大きな影響を受けている。語学だけでなく、世界的な課題や国際関係を理解した人材を育てる必要性はかつてなく高まっているが、教育現場で子どもたちに何を教えるべきか戸惑う保護者や教師も少なくない。
財務事務次官やJT(日本たばこ産業)会長を歴任し、昨年末まで開成学園の理事長を務めた丹呉泰健氏にベストセラー『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』の著者である田中孝幸氏がインタビューし、グローバル人材を育てるうえでの課題や具体策について語ってもらった。

グローバル人材を育成するうえでの課題

田中:中学校や高校などの学校現場でもウクライナ問題をどう教えるべきかという模索が始まっているようです。ウクライナ問題は決してひとごとではないという意識も高まっているためですが、グローバル人材を育成するうえでの課題としては何が挙げられるでしょうか。

『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

丹呉:大学教育では入試段階で文科系か理科系を選択させる、工学部の中には学科まで選択させる大学もあります。文科系志望の高校生は数学3をすべて学ばない、また理科の科目は選択する科目だけ勉強すればよいとなっています。これはグローバルな仕組みでありませんし科学の知識が必要な時代にそぐわないです。

また大学に進学しても専門分野の勉強に飛びつき一般教養がおろそかにされています。従って日本独自の入試段階での文科、理科の選択はもはややめるべきです。アメリカの一流大や英国のオックスフォード大、ケンブリッジ大では1~2年は教養課程で幅広く勉強しています。

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