最後は国語です。国語は『日本語チェック2000辞典』という本がおすすめです。国語の勉強において重要なのは、語彙力です。多くの人が勘違いしていることですが、国語ができる人って、言葉をしっかりと理解している人である場合が多いです。
例えばみなさんは「帰納的」という言葉の意味がわかりますか。
帰納的は「Aさんは月曜日が休みで、BさんもCさんも月曜日が休みだ。ということは月曜日には休みになる人が多いんだな」というように具体的な例から抽象的な結論を出すことを言います。
普段生きていたらこの言葉を使う必要はないのですが、でも文章では出てくるんですよね。
そして評論文で「帰納的」という言葉が出てきたときに、文章全体が読めなくなってしまうことって多いです。読解力があったところで、言葉がわからなかったら文章が読めないということはとても多いのです。
そして、これらの言葉も、この「日本語チェック」を読んでいけば根本の意味を理解することができます。
「帰」という漢字の意味は「帰る」だけではない
「帰納」という言葉に似た言葉に「帰結」という熟語がありますが、「帰」という漢字は「帰る」という意味のほかに「あるところに落ち着く」ことを指します。
努力が水の泡に帰する、なんていうときにも「帰」という漢字を使いますよね。こうやって関連づけて理解していけば、「帰納」も「帰結」も「帰順」も「帰依」も全部理解することができるようになるのです。
いかがでしたか。東大生は丸暗記で理解しようとするのではなく、理由がセットになっている本を読むことで論理的に自分の知識を身につけているわけです。みなさんもぜひ、物事を深く理解する習慣を身につけてもらえればと思います。
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