2人で成婚退会の挨拶に来た際、布団を取り込んだ時の話題が出ました。直樹さんは「何がそんなに怖かったの?」と不思議そうでしたが、ミナミさんのことをできる限り理解しようと歩み寄ってくれています。
「あの番組を見て、ミナミさんはとても繊細で心配性なんだとわかりました。彼女と僕は全然違う。スーパーに行っても、ミナミさんは何をいくらで買うか予算を立てて行く。僕は予算なんか考えず、その場の気分によって『これ食べたいな、これを買おうかな』とアバウト。正反対だからこそピッタリ。
彼女の考え方は、これから夫婦生活を送っていく中で少しずつ理解していきたい。どうしても合わないところがあれば、きちんと話し合って解決していけると思います。これからは、ミナミさんのことは僕におまかせください」
重い食材を持つのが心配、と言うと…
結婚後はミナミさんは主婦となり、気持ちに余裕ができたらパートをするそうです。目下、不安なことは、直樹さんの家までの上り坂。重い食材を持って上っていけるかどうか。
そんなことを漏らすと、直樹さんは「重いものは日曜日に僕と一緒に車で買いに行けばいいよ。一人で抱え込まないで」と言います。学校の先生である直樹さん。そのやさしい言葉は、受け持つ生徒が1人増えたかのようです。
ミナミさんの婚活は、当相談所に入ってからトータルで1年6カ月間。そのうち私が担当したのは10カ月間。私のコースの平均は6カ月です。
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