ネットでバズった「婚活ミナミさん」に訪れた結末 「ザ・ノンフィクション」その後(下)

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そして、取材に応じた経緯と自分の気持ちを正直に伝えるように勧めました。

「植草さんのコースに入り、自分をどうしても変えたいと思ったんです。テレビカメラが入ることで多くの人の目に触れたら、見えない力に背中を押してもらえるんじゃないか、勇気をもらえるんじゃないか。そう考えて取材を受けたんです」。 たったそれだけのことを伝えるだけのことでも、ミナミさんは何日も悩みました。

「こう言ったら彼はどう思うだろう」「この交際はどうなるんだろう」と迷いに迷って頭の中でシミュレーションして、ようやく振り絞るように思いを伝えたのです。

結婚が見え始めると不安に…

2、3回目のデートで、すでに「彼女しかいない」と思っていた直樹さんは、ミナミさんの説明を聞いて「それほどまでに強い意志を持って婚活をしていたのか」と深く感心し、納得しました。 しかし一方で、ミナミさんも結婚が本格的に見え始めると、心が揺れ動くようになったのです。

実は、ミナミさんは子どもの頃からとても繊細で、大きな音や多くの人が気にならないような細かいことに過敏に反応し、強い不快感を持ってしまう性質。そのことが、結婚後の生活を不安にさせました。

真剣交際に入り、直樹さんの家に行ったときのこと。その日はとてもいい天気だったので、直樹さんはベランダに布団を干していましたが、それを取り込んだ際にミナミさんはそこで「震え上がった」と言います。

「布団を取り込むのにボーンと放り投げるようにした時大きな音が出たので、すごく怖い気持ちになったんです。こんなに大きな音を出す人と一緒に生活するのは不安で仕方がない」

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