GWに試してほしい「読書の満足度を高める」技術 自分に合う方法がわかる「戦略的読書」のススメ
一生で何冊の本が読めるのかを計算する
すべての本を読むことはできません。だから、読める本を選ぶことが、私たちの一生の問題になります。
以前の著書(『知的生活の設計』)で、私は毎日の知的な積み上げが長い時間をかけて蓄積する例として、読書の量を設計する考え方について紹介したことがあります。
例えば、1日に60ページの読書を10年間持続することが可能なら、その総ページ数は21万9000ページ、書籍のページ数を平均300ページと考えるなら、730冊分に相当します。
これは1日に60ページ読むことがよいという話でも、それを速読で倍にしようという話でもありません。毎日例外なく60ページの読書時間が作れたとしても、10年で到達できる場所は730冊程であって、「10年あれば1000冊ほど読めるだろうか」といった甘い見通しは、物理的な壁に阻まれることを意味しています。
楽しみのために読む本をいちいち数えたりすることはないかもしれませんが、ときには短い一生で何をどこまで読めるのだろうかと思いをはせ、長い目でみた読書の戦略を立てるのも無駄ではありません。
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