GWに試してほしい「読書の満足度を高める」技術 自分に合う方法がわかる「戦略的読書」のススメ

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例えば、本棚から平均的な本を取り出して、そのページ数を調べてみてください。あるいはその本を読むのに必要な時間を経験から思い出すのでもかまいません。

そして自分はこうした本を年間何冊読めたなら満足なのか、目標を達成できたといえるのか、イメージしてみます。あとは本のページ数を冊数でかけ算し、365日で割れば、1日に達成すべき読書の積み上げ分量がわかります。同じように、1カ月に無理なく何冊を読めるのか。そのためにはどの程度の頻度で本を探さなければいけないのか、イメージしてみましょう。

繰り返しになりますが、これは読書に数値目標を立ててクリアするためというよりも、自分は月に5冊を読む人なのか、それとも10冊のペースなのか、現実的な情報をもとに、手を出すべき本、出さずにスルーする本を選べるようにするためです。あとは毎日の読書量を計測し、目標に無理がないかといった調整を加えます。

アプリを有効に活用する

毎日の読書ペースは目分量で記録をつけてもいいですが、iOSとAndroidで提供されている読書支援アプリBooklyを使うのが便利です。

Booklyは本のページ数と、読書の開始時と終了時の到達ページ数を入力することで1ページあたりのペース、あと何時間で読了できるか、週に何度読書をしているかといったデータを表示してくれます。いわば、読書のフィットネストラッカーといってもよい機能が揃っています。

このアプリを継続して使うようになると、自分の平均的な読書ペースを正確に把握できるようになります。いつものペースに比べて遅いときは難易度が高い本なのであわてずに類書を参照しようといった選択や、1週間の読書ペースをみて週末に時間を作るべきだといったペースを、客観的データとして知ることができるのです。

読書の進捗を管理できるアプリBookly(画像:筆者が使っているBooklyの画面をキャプチャ)
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