ひろゆき「コミュ障でも問題ない」と断言する理由 「好きじゃないけど、やれと言われたらやる」

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というわけで、「性格を変えよう」「苦手を克服しよう」などとがんばりすぎてこじらせるのでなく、性格はそのままでいいから、それを周囲に気づかれないように行動を変えればいい。

行動パターンをコントロールするという、後天的なスキルを習得すればいいのです。

ちなみに、僕自身も「ある種のコミュ障なんじゃないか?」という自覚があります。

テレビとかラジオとかネット配信とか、かなりあちこちに出まくって饒舌(じょうぜつ)にしゃべってはいますが、自分のところにきたオファーをなるべく断らないようにしているだけで、自分から進んで人前に出ようとはしていないですし、人前でしゃべるのも好きではないのです。

本音を言えば、できれば裏方にいて、プログラミングのコードとかを書いていたい人なんですね。

電話で話をするのも苦手です。というか、そもそも人に話しかけたり話しかけられたりするのが好きじゃないのです。つまり、人間がそんなに好きなタイプではないので、日本にいてもパリにいても基本的には家に引きこもっています。

好きじゃないけど、やれと言われたらやる。そんなスタンスをとると決めているだけなのです。

「ひろゆきは、しゃべるのが好きだから、いろいろなメディアに露出しているんだろう」とよく勘違いされますけれど、引きこもりでコミュ障気味の僕にとって、人前に出てしゃべる仕事は、好きか嫌いかで言えば、好きな部類ではなく、あくまで仕事だからこなしているという感じなのですね。

「嫌なら断ればいい」とも言われますけど、こんな不景気の時代に仕事をもらえるだけでもありがたいと思っているので、断らないようにしているだけ。そもそも仕事というのは、楽しくもないことを我慢してやって、その代わりにお金をもらうことだと思っているのです。

自分の行動パターンを知る

ただ、オファーがあっても断ることもあります。それは、講演会の依頼。
とくに、1人で語るようなものは断るようにしています。

というのも、誰かと会話のキャッチボールをするわけでもなく、1人でずっとしゃべり続けることが、僕にはできないからです。

講演会に呼ばれて、北海道の保健の先生たちの前で話をしたこともありましたけど、そのときも司会というかモデレーターの方から振られた質問に答えていただけでした。

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そもそも、僕は「聞かれたことに答える」というのはできるのですが、伝えたいことも言いたいことも、とくにないのです。

これはユーチューブの生配信でも同じで、いろいろな質問がきて次々に反応を返す、ということを淡々とやっているだけです。

しかも、カメラを自分の正面に置かないようにするとか、できるだけ遠くに置くとか、レンズとできるだけ目を合わせないようにするとか、できるだけストレスになる要素を減らす工夫をしていたりするわけです。

自分の行動パターンを把握してコントロールすることで、ストレスを減らしたりコミュ障っぽく見せないようにする。そうやって工夫をすることが、仕事をするうえでは必要な場合もあります。

だからコミュ障であるのなら、自分はコミュ障だと割り切って、違う方法を考えて実行する。それができれば、コミュ障でもぜんぜん問題ないわけです。

ひろゆき 「4chan」管理人

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Hiroyuki

本名・西村博之。1976年神奈川県生まれ。中央大卒。1999年にインターネット匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。東京プラス代表取締役、未来検索ブラジル取締役など、多くの企業に携わり、企画立案やサービス運営、プログラマーとして活躍。2005年、ニワンゴ取締役管理人に就任。翌年、「ニコニコ動画」を開始。2009年に2ちゃんねるを譲渡後、2015年に英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。

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