一蘭490円カップ麺「価格拘束?」店頭価格の実態 定番品の値下げ動向、「天下一品カップ麺」との対比

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そこで、今回は人気ラーメンチェーンである「天下一品」のカップ麺(「サッポロ一番 名店の味 天下一品 京都濃厚鶏白湯」サンヨー食品が製造)と「一蘭 とんこつ」の比較を試みた。天下一品カップ麺の発売が2021年9月なので、これまで紹介した2つのグラフと比べて対象期間がやや短いのはご容赦いただきたい。

繰り返しになるが、「一蘭 とんこつ」は価格の変動幅が2.6%だった。それにたいして「天下一品」はどうだろうか。

 変動幅:2%(-2%~+0%)

となり、「一蘭 とんこつ」と比べて差異は見られない。

当稿ではデータを提示するといった。しかしあえて私見を述べれば、圧力の有無の問題とは関係のない議論として、特別な商品は価格変動なくとも訴求性をもつということなのかもしれない。

「通常の商品は価格を下げれば販売個数は上がるという逆相関の関係が一般的だが、一蘭 とんこつや天下一品のカップ麺のように売価を動かさずとも売れている商品はある。ブランド力が強ければ、売価にかかわらずとも販売個数を伸ばせる事例は多々ある」というのは、POSデータを分析しているTrue Dataマーケティング部門による見解だ。

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