一蘭490円カップ麺「価格拘束?」店頭価格の実態 定番品の値下げ動向、「天下一品カップ麺」との対比

拡大
縮小

詳しくは以下のグラフをご覧いただきたい。

(外部配信先ではグラフなどの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

このグラフを見ると価格はほぼ変化していない。たった1年ほどのデータではあるが、月ごとの最小値、最大値、中央値は次のとおりだ。

 最小値:442円(中央値からの乖離は1.3%)
 最大値:454円(中央値からの乖離は1.3%)
 中央値:448円
 変動幅:2.6%(-1.3%~+1.3%)

この乖離の率をどう評価すればいいだろうか。そこで毛色が違う商品とまずは比べてみる。挙げたのは「サッポロ一番 Cup Star」(サンヨー食品)、「赤いきつねうどん」(東洋水産)「日清焼そばU.F.O.」(日清食品)だ。これらは比較的に安価な商品として知られ、代表的なカップ麺メーカーの定番商品だ。

定番カップ麺3商品で見てみると?

これも詳しくはグラフをご覧いただきたい。

「一蘭 とんこつ」は価格の変動幅が2.6%だった。それにたいして「サッポロ一番 Cup Star」「赤いきつねうどん」「日清焼そばU.F.O.」のそれは次のとおりだ。

 「サッポロ一番 Cup Star」:35%(-6%~+29%)
 「赤いきつねうどん」:13%(-9%~+4%)
 「日清焼そばU.F.O.」:19%(-7%~+12%)

この変動幅を見ると、たしかに「一蘭 とんこつ」の変動幅は過小と見えなくもない。

が、特売されることも多い比較的安価な商品は、そもそも高価格商品よりも価格レンジが広くなる。

次ページ一蘭と天下一品のカップ麺を比較
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT