iPhone6は有機EL? 不透明なIPS液晶特需、“アップル”の落とし穴

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サムスンは博士号を持つ技術者500人を集め、5年かけて有機ELの量産化に乗り出したとも言われる。一度は量産を投げ出した日本勢が再挑戦の末に量産化に乗り出したとしても、サムスンの特許網に引っかかり、ハンディキャップを持ち続けるかもしれない。

小型液晶の出荷金額世界トップはシャープで、3位にはTMDが付ける。2位のサムスンが有機ELへのシフトを明確にする中、液晶に集中する道を選ぶのか、それともサムスン同様に有機ELへの投資を目指すのか。アップル特需を契機に、各社首脳の決断力が問われている。

(前田佳子、長谷川高宏、西澤佑介/山田俊浩 撮影:大隈智洋 =週刊東洋経済2011年1月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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