準大手ゼネコンの西松建設と村上系ファンドとの攻防が繰り広げられたことは記憶に新しい。アクティビストに狙われやすいゼネコンを探ってみた。
アクティビスト(モノ言う株主)として知られる村上世彰氏の流れをくむ村上系ファンドと準大手ゼネコンの西松建設は、2020年の初めごろから「2年戦争」と呼ばれる激しい攻防を繰り広げた。
村上系ファンドのシティインデックスイレブンスは西松建設のほか、大豊建設や三井住友建設にも出資している。
村上系ファンド以外に、イギリスのシルチェスターなど複数のアクティビストもゼネコン各社の株を買い増している。2年ほど前まで続いた東京五輪の特需で、ゼネコン各社が手元に持つキャッシュ(現預金)は豊富だ。にもかかわらず株価が割安に放置されている会社が多く、アクティビストに狙われた。
アクティビストに狙われやすい銘柄
では、どのような会社がアクティビストに狙われるのか。村上世彰氏は銘柄選定の基準について、著書『生涯投資家』の中で次のように述べている。
「時価総額に占める現預金(不動産、有価証券など換金可能な資産を含む)の割合、PBR、株主構成などを点数化してスクリーニングをする」
こうした村上氏の発言を考慮しながら、アクティビストが目をつけそうなゼネコンをあぶり出したのが下記の「アクティビストに狙われやすいゼネコンランキング」だ。東証業種分類が建設業の上場企業を対象にしている。
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