コロナ禍からの経済の回復過程でコンテナ貨物の輸送量が急増し、中国や米国の港湾ではコンテナ船がスケジュールどおりに入港できない事態が深刻化している。米国西海岸のロサンゼルス、ロングビーチの両港の沖合に停泊するコンテナ船の数は、2021年12月2日には過去最多の96隻に達した。
陸上輸送も混乱が続く。米国ではコロナ感染拡大以降、トラックドライバーの確保がままならず、コンテナが港のヤードに滞留する事態が1年以上継続している。
コンテナの滞留問題を解決するため、ロサンゼルスおよびロングビーチ港湾局は滞留しているコンテナの荷主に高額の課徴金を課す方針を21年11月に決めた。その後、荷主側が費用負担を回避するべく、コンテナの引き取りを進めたことから滞留コンテナは減少に転じ、実際の徴収開始は3度にわたって延期された。一方、コンテナターミナルのオペレーターが独自に課徴金を導入する動きもある。
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