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念願の価格改善で活況が続く 鉄鋼

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国内の生産設備削減が進む(写真は日本製鉄・呉地区)

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鉄鋼メーカーの好調は2022年も続くのか。

国内最大手の日本製鉄、2位のJFEホールディングス、3位の神戸製鋼所とも21年度の最終利益は大きく伸びる見通しだ。日鉄、JFEは2期連続赤字からのV字回復。とりわけ日鉄は新日本製鐵と住友金属工業の統合以来の最高益を見込む。

米中対立の高まりを受け、製造業の鉄鋼需要が縮小した19年度に各社は巨額赤字に落ち込んだ。20年度も前半はコロナ禍で痛めつけられた。事業環境が好転したのは20年度の半ば以降だ。顧客の製造業がコロナからの挽回生産に走ったことで国際的な鉄鋼市況が高騰。例えばホットコイルの価格は約1年で、東南アジアでは約2倍、北米では3倍強に値上がりした。鉄鉱石や石炭といった主原料価格も上昇したが、鉄鋼製品の値上がりの勢いはそれを大きく上回った。国内の鉄鋼市況は出遅れたものの、各社とも輸出採算が急改善した。

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