
ソフトバンクグループの孫正義社長は日本投資に期待を込める
ビッグマネーが日本に流れ込んでいる。2021年10月、ソフトバンクグループ(SBG)傘下で約14兆円を運用するベンチャー投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が、初めて日本のベンチャー企業に投資した。
今回日本での投資を開始したのは、20年から運用する総額420億ドル(約4.7兆円)の2号ファンドだ。神奈川県藤沢市に本社を置くバイオベンチャーのアキュリスファーマが2号ファンドなどから総額約68億円を調達した。
同社はフランスの製薬会社が開発した睡眠障害の治療薬を日本で展開するほか、症状を改善させるデジタルサービスの開発も進める。「米国のウェアラブル端末メーカーなど、ビジョンファンドが投資する企業のネットワークを活用したい」と綱場一成社長は話す。
なぜ今、ビジョンファンドは日本に目をつけたのか。17年発足の1号ファンドは986億ドル(約10兆円)を運用し、サウジアラビアの政府系ファンドなど外部投資家が資金の出し手になったこともあり、1社当たりの最低投資額が1億ドル(100億円強)と決められた。
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