新型コロナ禍が直撃した2020年に比べて21年は回復が進んだ一年だった。例えば、21年3月期にカメラ部門が357億円の大赤字に沈んだニコンも、22年3月期は150億円の黒字に復帰する見通しだ。
ただ、市場は楽観ムードからは程遠い。21年1〜10月累計のデジタルカメラ世界総出荷台数は694万台と19年の同じ時期と比べて半減している。コロナ禍からの回復が半ばであることや半導体など部材不足が要因だが、より深刻なのはスマートフォンのカメラ機能向上に押され市場縮小が止まらないことだ。
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