あなたにも出来る!社労士合格体験記(第24回)--ずばり!ハードな試験本番を乗り切るためのコツとは?
でも、私はあえて、普通に順番どおり解いていくことをお勧めします。最終的にはすべての問題を解かなければなりません。難しい問題ばかり後半に残してしまうと、頭が疲れてきて思うように進まなくなり、焦りからケアレスミスをしやすくなります。
最初の労働基準法は長文が多く、確かにきついですが、そこを乗り切れば楽になります。適当なアップダウンがあるほうが、脳にもリズム感が生まれるので、私は「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」まで一気に解き進みました。そして、後で見直しをする必要があると思う問題には、大きく目印をつけておくことも大切です。
自信のない問題でも、消去法と勘で乗り切る
一般常識には、当日の自分の勘に大きく左右される問題がけっこう含まれています。この年は「サービス産業の国民経済に占める比重が、経済発展につれて増大する」という「ペティ・クラークの法則」についての出題がありました。この法則は経済発展に伴い、第1次産業から第2次産業へ、そして第3次産業へと就業人口と国民所得の両面で、比率の重点がシフトしていくという経験則です。
問題の間違い探しの部分は、「クラーク」を「パーキンソン」と表記する単なる引っかけでしたが、そもそもこの法則について知らなかった受験生が多かったのではないでしょうか。私もまったく自信はありませんでしたが、他の4つの選択肢の記述に決定的な間違いが見つけられなかったので、消去法と勘で正解を選ぶことができました。リズムに乗って、勘が働いてきたら、自信がなくても一気に乗り切りましょう。
集中力のためにも、一息入れて
全体の半分を少し過ぎた「健康保険法」のあたりで、うまくトイレ休憩を活用したいところです。ただ、トイレにも順番があるので、あまり神経質にならずに、許可が出たら問題の途中でも気にしないで一息入れましょう。