首脳集結!"新春モーターショー"は大盛況 ラスベガスの家電展示会で次世代車が花盛り
デルファイと同じく、屋外に展示していたのはスウェーデンのOEM企業、モビメント・オートモーティブ。米国、メキシコ、中国にオフィスを持つ75人の技術者集団で、主なクライアントの一つは、米電気自動車ベンチャーのテスラモーターズだ。同社のベンジャミン・ホフマンCEOは、「電気自動車のソフトのアップグレードで、その都度ディーラーに行くのは不便だ。だが、弊社の製品を導入すれば手持ちの自動車がコネクテッドカーになり、Wi-Fiやブルートゥースに接続できる。これを通じて自動車のソフトウェアを簡単にアップグレードできるようになる」と話す。
ITや家電企業でもコネクテッドカー関連の展示が多く見かけられた。たとえば、半導体大手のエヌビディアは、超高速で動画や3Dアプリの処理に最適な「テグラXIチップ」を内蔵させた製品を展示。これと、駐車場のカメラや自動車とネットで接続することで、スムーズに車庫入れできるシステムも展示していた。会場内では、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOが、アウディの幹部たちに対して熱心に駐車システムのデモを行い、討議している姿が見かけられた。
会場飛び回るドローン
一方、空を自由自在に飛ぶドローン関連製品も、アマゾンによる配達プロジェクトで話題になったからか、数多く並んでいた。
ざっと目に付いただけでも、エアドッグ・インターナショナル、パロット、トレース、スクアドロン・システムズ、DJI、トークリング・グループ、スカイペックス等のドローンが文字どおり会場を飛び回っていた。こうしたドローンはスマホやタブレットで簡単に操縦できる。
中でも会場の関心を集めていたのが、6年前から開発を行っているスカイペックスの商用ドローン「ガーディアン」。同製品は、ドローンが人の近くを飛ぶようになると、回っている金属の羽などでケガがないように機体が自動的に後ろに下がって飛ぶ。電線など地上や空中にある障害物をも避けながら飛行する優れモノだ。
一方、1994年創業のパロットはフランスから出展。パロットのドローンたちはGPSとカメラ搭載を搭載した「ビーボップ(BePop)」、高画質のHDビデオやソニックセンサーなどを持つ「エクソム (eXom)」、高解像度カメラで写真を撮りマッピングするプロ向けの「イービー (eBee)」など多種多様だ。同社が製品開発する時などは、ネットを通して各地の技術者と連携してアイディアを出し合う。今回はドローンに限らす、植物の水分量を計って自動的に水やりをする製品など創造性にあふれた製品が数多く並んでいた。
果してここから有望な企業や技術が飛び出すだろうか。
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