米国の”政治人材”は、日本とここまで違う!

ビジネスと政治を行き来する強者たち

出馬しようと思ったふたつめの理由は、政治家一家に生まれたことです。父は私の生まれたカウンティ(集落)の代表でしたし、祖父もずっと市長を勤めていました。それで私も自然と政治家を志すようになりました。

3つめが少年のころの体験です。私は10歳になるまでミネソタを出たことがなかったのですが、10歳のときに初めてバージニア州のおじさんのところに遊びに行きました。バージニア州はワシントンの隣の州ですから、1日だけ、ワシントンに連れて行ってもらえた。そのとき政治への関心がはっきりと芽生えました。だからもし子供に、「この職業を目指してほしい」というものがあるなら、最初の旅行地選びが大事です(笑)。

どうやって、政治を支える人材を作るか?

桑島:幼いころから政治を意識する環境にあったのですね。ところで、現在教授として教えていらっしゃるジョージ・ワシントン大学はどういう大学ですか。

ケネディ:ジョージ・ワシントン大学は、ご存知のとおり合衆国初代大統領ジョージ・ワシントンの名前を冠しています。彼自身、ワシントンの地で指導者を育てたいという強い思いがあり、できた大学です。場所もワシントンの中心部にあります。ホワイトハウスから4ブロックしか離れておらず、その間にIMF(国際通貨基金)なども挟んでいるという立地で、ワシントンのなかでも主要な位置を占めています。

学生数は2万5千人、ワシントン最大の大学です。基本的には学部生がほとんどで、大学院生は500人しかいません。半分がオンラインで学び、半分が教室で学ぶ学生たちです。

私の教えている「グラジュエイト・スクール・オブ・ポリティカル・マネジメント」には3つのプログラムがあります。ひとつめは選挙のスタッフを育てるプログラムで、いかに政策を有権者にアピールしていくかを学びます。

そしてアメリカの上院議員や下院議員は、非常に多くの政策スタッフを抱えています。2つめは、その議員スタッフを育てるプログラムです。

3つめは、いわゆるPRのできる人材を育てるプログラムです。こちらは政治の世界に限らず、大企業のPRにも通じるものがあります。さきほどジョンズ・ホプキンス大学のビジネススクールで教えていたと言いましたが、そのときのプログラムをそのまま持ってきています。できてまだ日の浅いプログラムですが、非常に多くの人材を輩出しています。

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