「勝ち組」日立・東芝と「負け組」ソニーを分析

進む家電の2極化、負け組に明日はあるか

日立製作所は今期も最高益更新(中西会長(右)と東原社長、撮影:今井康一)

電機メーカーの二極化が進んでいます。2014年9月の中間決算を見渡しますと、日立製作所や東芝、パナソニックなどは増益となった一方で、ソニーは大幅減益となり、まさに独り負けになっているのです。

勝敗を分けたのは、何でしょうか。リーマンショックが起こった2009年3月期以降、電機メーカーの業績は、世界同時不況と円高の波に飲まれて急速に悪化。しかしその後、収益環境が平常に戻った今、それ以前からも含めた構造改革が収益の明暗を大きく分けています。そこで、今回はこの中から日立製作所と東芝、ソニーの3社を分析をしながら、二極化の理由を探ります。

「選択と集中」によって復活した日立製作所

日立製作所(以下、日立)の2014年9月期中間決算(2014年4〜9月)から見ていきましょう。

損益計算書から業績を調べますと、売上高は、前年同期からほぼ横ばいの4兆4967億円。売上原価を少し抑えたことで、営業利益は23.4%増の2140億円となりました。まずまずの状況です。

貸借対照表から安全性を調べますと、自己資本比率(純資産÷資産)は35.4%ありますから、財務的にも安定していることが分かります。

注目したいのは、事業別の業績です。収益を伸ばしているのは、総じてBtoB向けの事業なのです。

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