日本航空(JAL)、ANAホールディングス、スカイマークの航空大手3社の2014年9月中間決算は、明暗が分かれました。ANAとJALは、ビジネス客や外国人観光客の需要が増えたことで収益を伸ばした一方、スカイマークはエアバス購入問題を抜きにしても、業績悪化が止まりません。
スカイマークは、なぜ“独り負け”しているのでしょうか。そして、未解決のエアバス問題を乗り越えることはできるのでしょうか。今回は、ANA、JAL、スカイマークの分析を行います。
JALとANAが、引き続き好調だった理由とは?
JALの平成27年3月期 中間決算(2014年4〜9月)は、好調を維持しました。損益計算書(14ページ参照)から業績を見てみますと、売上高にあたる営業収益は、前の期より3.7%増の6837億円。国内線旅客は微減しましたが、海外からの観光客や、日本から海外へ行くビジネス客などの国際線需要が高まったのです。
しかし、円安による燃料価格の上昇から事業費が微増したことや、販管費の増加などから、営業利益は3.1%減の928億円となりました。減益にはなりましたが、依然として高収益水準を保っていることは間違いありません。
さらに今期通期での業績予測は、いくつかの好材料から上方修正されました。原油価格が下落していることや、コスト削減の効果が期待できるとして、営業利益は前回予想より180億円増の1580億円になる見通しとのことです。
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