「勝ち組」日立・東芝と「負け組」ソニーを分析

進む家電の2極化、負け組に明日はあるか

BtoCに重点を置いているソニーは、なかなか収益を伸ばせないでいるのです。その分、収益力の高い金融事業に助けられているという構図になっています。

日立と東芝の勝因は、早い段階で選択と集中を行い、BtoCからBtoBへシフトしたことだと言えます。

2社はかつて、白物家電やパソコンなど、手広く事業を行っていましたが、リーマショックが起こる前から、価格競争の激化によって業績が陰り始めていました。特に日立は悪化のスピードが速く、お茶の水にあった本社ビルを売却したことが話題になりました。

自動車強化するパナソニック、ソニーの巻き返しも注目

しかし、そこでいち早く社会インフラや重電などのBtoBへ方向転換できたからこそ、いわばV字回復することができたのです。自分たちの強みを活かし、将来的にも差別化できる事業に資源を集中したのです。

逆に言えば、家電などのBtoCでなんとか延命できていたソニーやパナソニック、シャープなどは、かえって大きな痛手となってしまったと感じます。

ただ、パナソニックに関しては、自動車部品の製造など、この先、BtoBに注力していくとのことですから、それらが軌道に乗れば今後は業績が上向く可能性があります。

ソニーもオリンパスと提携して、医療機器事業を拡大しようとしています。オリンパスは、内視鏡などの医療機器について、世界シェアの約70%を握っていますから、ソニーは映像技術を提供することで、これに乗っかろうとしているのです。こちらもうまく業績を伸ばせるかに注目したいところです。

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