出向先も自社もクビの危機、どうすれば? 慌ただしさに心地よさを感じて39歳に…

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また、Eさんにとっても他業界を知ることになります。スマホやガラケー向けコンテンツに携わっているということですが、その中でもコンテンツ活用がほかの業界よりも進んだ業界に所属されていると思われますので、意外とほかの業界に目を向けると、現在お持ちの知識や経験が重宝されることがあるかもしれません。

ただし、どんな選択肢を取るにせよ、ご自身と労働市場を知らないことには、まともな意思決定や判断はできません。「キャリアを意識した動き」と書かれていますが、まずはこういった市場リサーチから開始されるのがよいでしょう。その中で選択肢の可能性を同時並行的に探るべきです。

先ほど選択肢③と④は現実的ではないと申し上げましたが、きちんと話をして見えてくることもあるかと思いますので、ぜひすべての選択肢の可能性をチェックをしてみてください。その中で当然、ダメな選択肢も出てくるでしょうから、そういった選択肢はどんどん捨てていけばよいのです。

ひとつに絞る必要はない

まとめますと、選択肢①を、①を含めた今後の選択肢を考えるうえでの基礎情報収集として行い、そのうえですべての選択肢の可能性を、実際にコミュニケーションを取ることで探るという順番になります。

複数あるポジションを選ぶのではなく、今後の方向性に関する選択肢の考慮ですので、何もひとつに絞る必要はありません。それぞれの実現可能性を同時に探ればいいと思います。

不確実性の高い中で日々戦いつつ、ご家族を守る立場にもありますので、過度に選択肢を絞って将来の可能性を摘むことなく、うまく立ち回ることがさらに求められます。

ひとつ確実に言えるのは、そういった行為をすることで、ご自身で納得して最終的な判断を下せるということです。考えてみれば、人生とは選択と意思決定の連続です。Eさんが納得する選択をされ、ご自身の人生を切り開いていかれることを応援しております。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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