集中力アップには「3大欲求」をうまく使え ご飯もトイレも、「ご褒美」に変えられる

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生理的欲求とは、人間が生きていくうえで避けられない欲求のこと。まぁ経済系媒体なので性欲の話はなしにしますが、こういった欲求とうまく付き合うことで勉強に緩急がつき、圧倒的に集中できるようになるよ、という話をします。

まず「勉強になかなか集中できない」という人を見ていて思うのは、漠然と寝すぎ、食べすぎ、トイレ行きすぎ、ということです。

眠いなら 眠ってしまえ ホトトギス

まずは睡眠欲。勉強中、必ずと言っていいほど睡魔が襲ってきます。そのときにどう付き合うのか、ということはあらかじめ決めておくべきです。私の場合、体のバイオリズム上、午後3時~4時くらいの間にほぼ必ず眠気が襲ってきます。仕事をしていても、勉強をしていても同じ。バイオリズムだから仕方ありません。

この場合、元も子もないですが、とにかく寝るしかありません。ただし、寝る時間は15分程度と決めること。経験上、それ以上寝ると頭がオフモードに入り、ダラダラしてしまうだけです。

寝るときは、起きてからすぐに勉強できるよう、やっている途中のページを開いてその上に突っ伏して寝ます。そうすると、起きたときに眼前に勉強中のページが現れるので「いかん、やらねば」という気になり、スムーズに再開できます。

次に食欲。12時になったから、18時になったから、といってルーティーン的にご飯を食べるのはNGです。資格試験に挑む人をたくさん見てきましたが、ここを意識していない人が多すぎます。

お昼ご飯は、勉強という険しい山道に咲いた一輪の花、砂漠の中のオアシス。「ご飯を食べるのを目標に勉強を頑張る」と言っても過言ではないほどです。それを決まった時間に機械的に食べてしまうのは、実にもったいない。

私は、司法試験の勉強をする際、1日勉強するときには朝8時か9時から勉強を開始していましたが、昼ご飯を食べるのは14時か15時ころと決めていました。「これを終えたらお昼ご飯を食べよう」と思ってにんじんをぶら下げて勉強すると集中できるので、その時間を長くするのです。

腹六分目の状態をキープせよ

そして食べるときに重要なのが、「十分な量を食べないこと」と「なるべく遅く食べること」。特に男性の方、試験勉強中は丼物を大盛りで早食いしているケースも少なくないでしょう。でもこれ、言語道断です。食事を一気に食べると、間違いなく眠くなります。集中力も落ち、勉強する状態としては最悪です。

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