ウクライナ人家族受け入れたある家族の「決断」 2万件の難民受け入れ申し出があったフランス

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フランス東部のヴォージュという町でフランス家族の家に受け入れられた、あるウクライナ人のインタビューは、自分たちが生きてきた国から逃げなければならないというすべての難民の人たちの気持ちを表現していた。

女性、子ども、高齢者という構成の家族

サシャという名前のウクライナ人で、両親はベラルーシとの国境の近くの地方のウクライナの町に残っている。両親は毎日寒さと恐怖に苦しみ、日々状況が悪化していく中、とてもつらい環境で暮らしているという。

一方、サシャは6カ月の赤ちゃんを含む家族とともにフランスまで避難してきた。今後はいったいどこに住むつもりなのか聞かれると、サシャは、おそらくウクライナの状況が落ち着いたとしても、フランスに残ることになるだろう、と答えた。そしてサシャは現在、フランス語の習得に励んでいる。

こういった証言はフランスにたどり着いた多くの家族においても当てはまるだろう。でも今回のウクライナ人の家族は、女性と高齢者と子どもだけで、男性はウクライナに残って戦闘に参加しているというケースが多い。家族の未来は戦争の前線から届く報告に毎日翻弄されることとなる。

くみ:ポーランドや東欧の国では、避難してきたウクライナ女性を助けるふりをして騙す、といった被害もすでに報告されているけれど、ウクライナから命からがら逃れる人々が安心して生活できることを何より望んでいるわ。

佐々木 くみ 執筆家、イラストレーター

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ささき くみ / Kumi Sasaki

東京生まれの30代。フランス在住10年を超す。2017年10月に、エマニュエル・アルノーと共著で自らの体験をつづった『Tchikan(痴漢)』をフランスで出版。イラストも手掛けた。

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エマニュエル・アルノー 小説家

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Emmanuel Arnaud

1979年生まれ、パリ出身。2006年より児童文学、小説、エッセーをフランスにて出版。2017年にThierry Marchaisseより佐々木くみとの共著『Tchikan』を出版。2000年代に数年にわたり日本での滞在、および勤務経験を持つ。個人のサイトはこちら

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