ウクライナ侵攻で露呈「ロシア軍」驚くべき脆弱さ 携行するのは20年前に期限が切れた食品

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(写真:Erin Trieb/Bloomberg)

戦争では「物量が物を言う」。これが軍幹部らの常識だ。

だが、ヨーロッパにおいて1945年以来で最大の地上戦となったウラジーミル・プーチン・ロシア大統領のウクライナ侵攻から2週間が経過し、他国が恐れ、見習うべきとされてきたロシア軍のイメージは砕け散った。

ウクライナ軍はあらゆる面でロシア軍に見劣りしているにもかかわらず、敵の進軍をどうにか食い止めている。アメリカ当局によると、ウクライナ兵に殺されたロシア兵の数は少なく見積もっても3月7日時点で3000人を超えた。

ウクライナはロシア軍の空挺部隊を乗せた輸送機を撃ち落とし、ヘリコプターを撃墜、アメリカの対戦車ミサイルとトルコが開発した攻撃用ドローンを使ってロシア軍の車列に穴を開けていると、アメリカの当局者は情報機関の分析を引き合いに出して語った。

自軍の車両を破壊するロシア兵

ロシア兵の士気は低く、燃料不足や食料不足にも悩まされている。アメリカをはじめとする西側の当局者によると、一部の部隊はウクライナ国境を越えるときに2002年に期限切れとなったMRE(携行食)をあてがわれていた。戦闘を避けるために降伏したり、自軍の車両を破壊したりする部隊もあるという。

確かに大多数の軍事専門家は、最終的にはロシアがウクライナ軍を制圧すると話している。90万人の現役兵と200万人の予備兵から成るロシア軍の規模は、ウクライナ軍の8倍だ。

それでも、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が1日、また1日と持ちこたえる中、いら立ったロシアが砲撃の手を強めながらも、兵力で劣る敵をたたきつぶすことができないという画像が世界中で流れるようになった。

その結果、かつてロシアを恐れていたヨーロッパの軍人は、ロシアの地上部隊に以前ほどの脅威は感じなくなったと話すようになっている。

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